2008年07月11日

瓦礫の下

僕はまだ 瓦礫の下にいる。

そこには 何もない。

何日経ったのか、何年経ったのかはもうとうに分からなくなった。

かろうじて動く頭の中では、悪戯好きの小悪魔がまた、記憶のジュークボックスにコインを落とす。

いや、姿を見た事がないのだから、小悪魔かどうかは分からない。

彼はおぞましい蟲の姿かも知れないし、あるいはクピドのような羽を生やしたあどけない子供の姿かも知れない。

かたんというコインが落ちる音の後に、過去の記憶が再生されるたび、瓦礫の隙間をつたって、ぴとん、ぴとん、と少しずつ垂れ落ちてくるカビ臭い泥水が僕の口許を濡らす。

僕はその、得体の知れない毒が含まれた水を、からからに乾いた唇を開いて受け入れてしまう。

僕に選択権はない。

それはあらかじめ決められた事実であるかのように、すんなりと僕を汚していく。


記憶の再生は小悪魔の気まぐれで不意に起こり、そこに僕の意思を介入させる余地はない。

苦い記憶も、幸せな記憶も、どちらも僕を苦しくさせた。

過去の失敗はやり直せないし、もう一度戻りたい幸せにも二度と戻れないからだ。


僕は小悪魔に話しかけてみる。

「なぁ、もうこんな無意味な事はやめにしないか?」と

返って来るのは決まって

「クククク」
という神経を逆撫でする様な嫌味な笑い声だけだった。



僕はまだ 瓦礫の下にいる

そこには 何もない









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2007年09月04日

夏が終わりを告げ

秋の涼しい空気が辺りを包む


近づいてくる下降の気配

全てを包み込む寒さのやってくる気配

全てをぶち壊す虚無の近づいてくる気配


どうか俺から 大切なものを奪わないでくれ

どうか俺から 今を奪わないでくれ

このままで 行けるところまで 行かせてくれ


もし失敗したならその時は 

お前の欲しがっている俺の血を

全て明け渡すから


どうか 「今の力」だけは

奪わないでくれ


全てが閉じてしまう冬を迎える前に

俺は強くならなければ

全てを消し去ってしまう灰色の冬が来る前に

俺はもっと強く 濃い黒にならなければ




今よ


俺に力を
















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2007年08月04日

まんじゅしゃげ

pc 063.jpg










最近よく聴いているTHE BACK HORN

心臓オーケストラというアルバムに入っている

ディナーという曲のサビ

『咥えておくれ びしょ濡れのまんじゅしゃげ』

という歌詞を聴いて

まんじゅしゃげってどんな花だったかな〜と思い

帰宅して早速画像検索したら

なんだ

彼岸花の事か

それなら去年の盛りの時期に写真を撮ったじゃないか



男性器っていうより女性器ですよね・・・


咥えておくれびしょ濡れのまんじゅしゃげ

汚物まで愛して欲しい


と彼らは唄っている。


なぜそう唄ったのか一度問いたいものである







posted by z at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月28日

最奇道

歩けるか 最奇道

止まらず行けるか 我が足よ

太陽に殺される日差しの中 

それでも逃げずに歩けるか






葉に溜まる朝露が乾いても

俺は俺の血を飲んで歩く




怖くなどあるものか

ここは俺の世界



どんな場所であろうと

俺の意識の作り出す 俺の世界の中なのだ



世界は啼き

啼かない俺を責め

太陽を贈って遣す


世界は哂い

哂わない俺を哂う


世界は怒り

怒らぬ俺を諦める


世界は躍動し

抗いようのない強い力で

俺をも躍動させ

再起動を促した



その力を受け入れる時の感覚は

白く光る美しいナイフが肋骨の隙間に侵入してくる時の

破滅を匂わす興奮に似ていた


流れる血

それを飲み

俺は最奇道を歩く






posted by z at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月26日

閉じた光

世の中には

俺を夢中にさせる唄が溢れている

俺を鷲掴みにする言葉が溢れている

俺を暴力的なまでに切なくさせる小説も溢れている


俺はそんなものたちに負けたくなくて

自慰的に言葉を吐き出す。


「笑った友が今日も ちょっくら死んでくるわと言った」

by RADWIMPS 閉じた光


負けたくない

負けたくない と俺を蹴飛ばす

俺のおこがましさ。



俺はそれを憎む事ができない





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敗者の刑

「捨てる神あれど ここには 拾う神などは 存在もしない」

THE BACK HORNの同名アルバムの1曲目、敗者の刑の歌詞だ。

バックホーン節かっこいいけど、俺別に、神になんか拾ってもらおうと思ってないから、拾う神なんかいなくても大丈夫だよ。



何かが動き出して、その事を自分自身さえも信じられない。

だから他人などを信じさせる事なんて、できるわけがない。


俺が後悔している事を、出発点に戻って、解消しようとしている。


もし俺がまた途中で逃げて、投げ出すような事があれば

その時は刑が下る。


敗者の刑が。


posted by z at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月25日

境界線

朝と昼の境界線

昼と夕方の境界線

夕方と夜の境界線

夜と朝の境界線

眠いと眠くないの境界線

眠りたいと眠りたくないの境界線



本気と冗談の境界線

好きと嫌いの境界線

好かれたいと嫌われたいの境界線

やっていい事と悪い事の境界線

善と悪の境界線

友情と愛情の境界線

恋と愛の境界線

サディズムとマゾヒズムの境界線

虚構と現実の境界線



騙されたふり と 本当に騙された の境界線

好きになったふり と 本当に好きになった の境界線

ゲームでしている事と ゲームじゃない事 の境界線


寂しい と 寂しくない の境界線

堕落 と 成長 の境界線

妄想 と 実現 の境界線

失敗 と 成功 の境界線

子供 と 大人 の境界線























































知らないそんなの













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2007年07月24日

もう何年も失っていた、心が動き出す感覚があり

俺は必死でそれにしがみついて、心細く振動している。

どこまで僕を連れて行ける?

いつまで僕を信じていける?

と俺に問い掛ける声。

その答えを形にしようとする俺の手に

蝶に生まれられなかった事をひっそりと嘆いている蛾がとまって

ふる ふる

と羽を動かした。

虫嫌いの俺は珍しくそれを愛しいと感じ

そっと

守ってはやれない俺の手から解き放った



俺は俺で精一杯なのだから





posted by z at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真夜中の図書館と、森

真夜中の図書館





俺の中では同義語だ。

深夜の街を徘徊する時 いつも

開いてもいない図書館の前に行く

ちょっとした緑の中にある煉瓦の小道

黄色だったらオズまで続いていそうな・・・

その傍らにあるベンチに座り

森の中にいるような感覚を味わうのが

好きだ

時折、低俗そうな若い男女がいる時は

死ねばいいのに という自分本位な事を本気で思う




図書館が開いている昼間に そこへ行っても

そこには 森は存在しない



ただの 図書館だ
posted by z at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月22日

真夜中の信号

全部赤のまま 止まればいい

俺の暗闇を赤く彩るためだけに




青ではない信号で道を横切る時の

幼稚な鼓動が好きだ


伸びすぎた前髪を風に揺らしながら

左斜めを確認する一瞬の逡巡を押し退ける

止まらない足が好きだ




さあ 早く誰か俺を轢けよ

しかし俺の街は 求めるものを与えずに

ただ無関心に閑散としていた




posted by z at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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